キーワード解説：

ドイツ・Amann Girrbach社のアルコン型半調節性咬合器。日本国内では白水貿易が販売している。顆頭間距離は110mm、上顎-下顎間距離は126mmで、最大開口角の制限はない。また、矢状顆路傾斜角は－20～＋60度、平衡側側方顆路角は－5～＋30度の範囲で調整でき、切歯指導部の矢状傾斜度は0～＋70度、同じく側方傾斜度は0～＋40度の範囲で調整できる。本器はアーテックス咬合器シリーズのアルコン型咬合器の下位器種であり（上位機種は「CR」）、イミディエートサイドシフト機構や前方／側方運動機構が省略されている。なお、アーテックス咬合器シリーズすべてに共通する特長としては、（１）カーボン素材を採用し、強くて軽い、（２）作業スペースが大きく模型にアプローチしやすい、（３）精度が高く、「スプリテックシステム」とよばれるジグを使用することで同種咬合器間に互換性をもたせることができる、といった点が挙げられる。