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アセトアミノフェン

【読み】:あせとあみのふぇん
【英語】:acetaminophen
【書籍】: 口腔外科ハンドマニュアル’12
【ページ】:196

キーワード解説:

アセトアミノフェンは、鎮痛・解熱作用を有するにもかかわらず抗炎症作用はきわめて弱い特性をもつ鎮痛薬である。諸外国では多くのガイドラインで第一選択薬の鎮痛薬と位置づけられている。本邦では最大使用量(1回300~500mg、1日90~1,500mg)が諸外国に比べかなり少なかったが、平成23年1月21日より1回1,000mg、1日最大4,000mgまでと諸外国並みに増量された。アセトアミノフェンは、炎症をともなう抜歯後痛などにはNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)に比べて鎮痛作用は弱いとされているが、従来の使用量では有効量に達していない可能性があり、一般的なNSAIDsと比較して副作用が少なく使いやすい。最近の前臨床研究では、心臓病変や神経系の病変の予防効果もあわせもつことが示されている。ただし、高用量では肝障害を生じるおそれがあり、肝機能低下者や高齢者では要注意とされている。