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糖尿病患者への歯科インプラント治療

【読み】:とうにょうびょうかんじゃへのしかいんぷらんとちりょう
【英語】:dental implant treatment for diabetic patient
【書籍】: 全身疾患別にわかる! 歯科インプラント治療のリスク度チェックとその対応
【ページ】:69、70

キーワード解説:

コントロールされた糖尿病患者に対して歯科インプラント手術は可能である。通常、HbA1cが6.5%未満、空腹時血糖が126mg / dl未満、ケトン体(-)であれば手術は可能と判断される。しかし、補綴治療が完了し摂食能力が向上すると、患者の食欲が増して糖尿病が悪化することがあるため、術後の管理が重要となる。また、糖尿病はさまざまな合併症を引き起こし、十分にコントロールされている患者でも、病悩期間によってはその背景に他臓器障害が潜んでいる可能性があり、注意を要する。コントロール不良な患者では、感染や創の治癒不全などを起こすリスクが高く、歯科インプラント治療は禁忌である。術後、糖尿病が悪化して腎不全を起こし、重篤なインプラント周囲炎を起こす場合もあるため、術後も長期にわたり良好に糖尿病がコントロールされる必要がある。コントロールが困難と予想される患者に対しては、歯科インプラント治療を適用しないほうがよい。