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骨粗鬆症患者への歯科インプラント治療

【読み】:こつそしょうしょうかんじゃへのしかいんぷらんとちりょう
【英語】:dental implant treatment for osteoporotic patient
【書籍】: 全身疾患別にわかる! 歯科インプラント治療のリスク度チェックとその対応
【ページ】:69、70

キーワード解説:

骨粗鬆症患者は、(1)インプラント体が周囲骨組織と骨接合を獲得するのが難しい、(2)上部構造物装着後に早期にインプラント体の脱落を起こす可能性が高いという2つのリスクがある。これを説明し承諾を得たうえで歯科インプラント治療を行うことは可能。ただし、ビスフォスフォネート系薬剤を内服していない、他の全身的疾患を合併していない、喫煙者でないの条件がクリアされている必要がある。埋入部位の骨は軟らかく脆い状態で初期固定を得ることが難しく、骨接合の獲得は困難である。手術ではオステオトームテクニックとドリリングを交互に行うことで、軟らかく脆い骨組織をコンデンスしながら破壊しないように埋入窩洞を形成する。テーパーの付いたスレッドタイプの2回法のインプラント体を選択するほうがよく、またHAコーティングが施されているものが骨接合獲得に有利。術後は感染予防を心がけ、3週間は軟食を摂るように指示し荷重がかからないように注意する。