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要抜去歯の選択

【読み】:ようばっきょしのせんたく
【書籍】: コンセプトをもった予知性の高い歯周外科処置 改訂第2版
【ページ】:440

キーワード解説:

歯周治療の治療計画を立てるうえで重要なポイントの1つに要抜去歯の選択がある。抜歯がまったく必要ないケースでは比較的計画は立てやすく、通法に従いプラークコントロールを主体に治療を進めていけばよいが、中等度から高度に進行した症例において、どの歯牙をいつ抜歯するかは全体の治療計画を考えるうえできわめて重要な事柄である。
歯周治療における抜去すべき歯牙には「hopeless」と「strategic extraction」の2種類がある。hopelessとは「保存の見込みがまったくない歯牙」を意味し、いかなる方法を用いても長期的に機能できる歯牙として保存できない場合である。strategic extractionとは「戦略的抜歯」の意味で、必ずしも保存できないわけではないが、予後良好とはいえない歯牙を抜去することにより隣在歯の条件を改善し、審美的にも機能的にもより長期的に予知性を向上させるために行う。