キーワード解説：

生分解性ポリマーの一つ。生体由来の原料から得られるラクチドから作られているため、生体安定性が高く、環境保護の観点からも有用であると言われている。強靱でありながら生体内で分解されるという特性を活かし、医療の分野では、ポリラクチド製の皮下インプラント、胸廓プレート、肋骨接合ピンなどが広く用いられている。歯科の分野においても、骨造成時の遮蔽膜、固定ピンの材料として欧米などで一部応用されているが、吸収の度合いに個人差があることなどが報告されており、安定した治療結果を得られる生体材料として定着するためには、今後のさらなる研究・開発が待たれるところである。