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BMA

【読み】:びーえむえー
【英語】:bone-modifying agents
【書籍】: 一般臨床家、口腔外科医のための口腔外科ハンドマニュアル'13
【ページ】:160

キーワード解説:

2003年にMarx博士によりビスフォスフォネート(以下BP)関連顎骨壊死(Bisphosphonate-Related Osteonecrosis of the Jaws: BRONJ)が紹介されて以来、わが国でもBP投与患者に発生した顎骨壊死症例が報告されている。一方、強力な骨吸収抑制剤である完全ヒト型RANKL抗体デノスマブ(商品名:ランマーク)投与患者でも顎骨壊死が発症し、その発生頻度はBP投与患者とほぼ同じであることが報告され、他の骨吸収抑制剤でも同様な顎骨壊死が生じると考えられるようになってきた。2011年米国臨床腫瘍学会は、乳がん骨転移患者におけるBP使用に関する臨床ガイドラインを改訂し、BPやデノスマブを「Bone-Modifying Agents(BMA)」として捉えることを提唱。BMA関連顎骨壊死への対応として、乳がん骨転移患者はすべてBMA投与前に歯科検査と予防的歯科処置を受けるべきとした。