キーワード
キーワード解説:
エレベーターは、鉗子では把持できない条件の歯(残根や埋伏歯)の抜歯に用いる器具である。エレベーター抜歯の基本は、器具の先端をきちんと歯根膜腔に入れることである。そのためには、抜歯する歯の大きさや回転力を掛ける方向を考慮して器具を選択する必要がある。
エレベーターは、歯根膜腔に器具先端を挿入し拡大させてから、そのスペースのなかで根尖側へ進むくさび作用と、回転運動を加えることで歯の動揺を大きくするための器具である。周辺組織のダメージを考えると、支持骨を支点とするテコ作用による抜歯は適応部位が限られる。