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手術部位感染(SSI)

【読み】:しゅじゅつぶいかんせん
【英語】:surgical site infection
【書籍】: 周術期口腔機能管理の基本がわかる本
【ページ】:18

キーワード解説:

手術部位感染(以下SSI)とは、創感染、開腹術後の腹腔内膿瘍、開胸術後の膿胸など、手術操作の直接加わった部位に起こる感染である。米国CDCの「手術部位感染防止ガイドライン」では、1)皮膚表層切開創SSI(superficial incisional SSI):皮膚・皮下組織に限局する感染、2)切開部深層SSI(deep incisional SSI):筋膜・筋層まで及ぶ感染、3)臓器・体腔SSI(organ/space SSI):手術操作を加えた臓器やその周囲の腹腔内・胸腔内に起こる感染の3つに分類されている。一方、術後に手術非対象臓器や直接手術操作が及ばなかった部位に発症した感染は遠隔部位感染(remote infection)という。術後感染症は、手術成績を左右する重大な要因となるだけでなく患者に大きな不利益を生じさせるため、術後感染症の減少はチーム医療として取り組むべき重要な課題となる。