キーワード解説：

地球上に存在するすべての動植物は地球の重力の影響を受け、抗重力感覚（anti-gravity sense）を含む固有感覚の自覚によってその姿勢（ポジション）を保つとされている。このことを、固有感覚によって導き出される自覚（proprioceptive derivation）と定義し、この状態で診療することをpd診療と呼ぶ。この姿勢には、精密作業をするための以下の４つの要件が含まれる。１．術者の体の第7頸椎と第４腰椎はほぼ垂直であること、２．術者の体の正中に作業点が位置していること、３．作業点と術者の目との間の距離が明視距離になっていること、４．術者の頭部の前後・左右のバランスがとれて安定していること。