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再根管治療の成功率

【読み】:さいこんかんちりょうのせいこうりつ
【英語】:success rate of endodontic retreatment
【書籍】: ザ・クインテッセンス 2014年3月号
【ページ】:122

キーワード解説:

根管治療の成功率に関する論文は数多くあるが、どの論文にも共通しているのは、根尖病変を有する再根管治療の成功率の低さである。Sjogrenらの報告では、ラバーダム防湿の徹底、次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)による根管洗浄、水酸化カルシウム(Ca(OH)2)による根管貼薬、lateral condensationによる根管充填を行うことで、学生による根管治療でも高い成功率を示すが、根尖病変を有する再根管治療では62%と低い成功率を示している。根尖病変を有する再治療歯のなかでも、上顎大臼歯の成功率は平均値を大きく下回り、成功率は歯種により異なる。またGorniらの報告では、本来の根管形態が維持されている症例とそうでない症例を比較したところ、後者の根尖病変を有する再根管治療の成功率は40%とSjogrenらの報告よりさらに低い。the Toronto studyによると、再治療を行う場合、術前の根管充填状態が不十分な症例よりも良好な症例のほうが成功率は有意に低い。