キーワード
キーワード解説:
臍の上部の皮膚と胃を接合して栄養剤を注入するための管を通す処置。近年は内視鏡で造設されることがほとんどである。栄養補給が長期になる場合は、患者の苦痛も少なく、他の方法より感染リスクが低く、操作も簡単で栄養剤のコストも比較的安いことなどから選択されることが多い。また、口から食べる訓練もしやすく、口から食べられるようになれば胃瘻を除去することもできる。栄養剤は近年半固形化されたものが販売されており、液体のものに比べ食道への逆流、下痢、瘻孔からの漏れ等が少なくなっている。胃瘻造設にあたっては社会的・倫理的問題もあるため本人や家族の考えを尊重して行う。胃瘻と似た処置で腸瘻もあり、胃を切除した場合や食道への逆流がある場合等に採用される。