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トランスポゾン

【読み】:とらんすぽぞん
【英語】:transposon
【書籍】: 人はなぜ歯周病になってしまうのか?
【ページ】:52

キーワード解説:

トランスポゾンとは、DNAのなかを動き回る可動遺伝因子で、DNA型とRNA型がある。狭義のトランスポゾンはDNA型を指し、DNA断片を直接転移するものである。RNA型はいったんRNAに転写された後、逆転写酵素を使ってDNAに複写して転移するもので、レトロトランスポゾン(retrotransposon)と呼ばれている(レトロポゾンという言い方もある)。レトロトランスポゾンによりゲノムのボリュームは爆発的に増え、LINE(long interspersed nuclear element)というレトロトランスポゾンはヒトゲノムの約20%を占めている。このLINEの領域はDNA鑑定などで使われている。SINE(short interspersed nuclear element)というレトロトランスポゾンも約13.5%も占めるが、そのなかでもAlu配列という300塩基対ほどの配列はヒトゲノム中に100万コピーほど存在して、ゲノム全体の11%ほどを占めている。