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単盲検試験

【読み】:たんもうけんしけん
【英語】:single blind test
【書籍】: QDI 2014年3号
【ページ】:114

キーワード解説:

被験者も医師も治験薬の中身を知らない二重盲検試験(double blind test:DBT)に対し、医師は治験薬の中身を知っているが、被験者は治験薬の中身を知らない場合(その逆もあり得る)を単盲検試験または単純盲検試験という。 
単盲検試験では、評価者(医師)が被験者への治療(割付け)内容を知ってしまうことで、意識的あるいは無意識的に評価にバイアスがかかることや、試験期間中の併用療法の内容などに差が生じることが危惧される。また、被験者が医師やスタッフの態度などから、自身への治療内容を知ってしまった場合には、試験薬に対する反応に変化が生じる可能性が考えられる。さらに、試験データの解析に関与する者が割付け内容を知ると、個々の症例の解析への採否を決定する際にも何らかのバイアスが混入する恐れがある。最適な方法とされる二重盲検試験の実施が困難な場合は、単盲検試験において、既知の偏りの原因を最小にするためにあらゆる努力をなすべきである。