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疾患の診断

【読み】:しっかんのしんだん
【英語】:diagnostic decision making
【書籍】: 痛みの特徴から主訴を解決する やさしい診査・診断学
【ページ】:45

キーワード解説:

疾患の診断は誰が行っても同じ診断であるべきだが、診断に用いる情報が術者によって引きだされる能力が異なるため、必ずしも同じ診断にたどり着くとは限らない。得られる情報が多ければ多いほど真の疾患に近いものが得られる。忙しい臨床では、すべての情報を収集することは難しいかもしれないが、少なくともポイントとなる情報を逃がさないようにしなくてはならない。そのためにはそれぞれの疾患がどのような特徴を持っているのか知っておくことが重要であるが、実はそれだけでは臨床で診断にいきつかないことが多い。とくに痛みが主訴で来院された患者は、そのアプローチでは誤った診断になりやすい。確実に診断するためには、逆の発想で考えてみることが必要である。すなわちどのような兆候が認められる場合には、どのような疾患があるのかを思いつけるような逆のディシジョンツリーを考えることができれば、問題となる疾患や原因が何なのかを見つけやすい。