キーワード
キーワード解説:
下顎智歯2回法抜歯は、まず1回目処置として智歯の萌出障害となっている智歯歯冠部の歯質を削除し、歯の移動を待ってから、2回目処置として歯根の抜歯を行う方法である。歯の移動については、ゴム牽引等で短期間に移動させて抜歯する方法や、約3か月留置し自然に移動するのを待ってから抜歯を行う方法がある。いずれにしても、近接している智歯歯根と下顎管との間に距離を生じさせた後に抜歯を行うことで、抜歯操作時における智歯歯根を介しての下顎管への負荷を軽減させ、下歯槽神経知覚障害の出現を回避しようとする治療法である。