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Zucchelli の台形弁テクニック

【読み】:ずっけーりのだいけいべんてくにっく
【英語】:Zucchelli trapezoidal flap technique
【書籍】: エビデンスに基づいたペリオドンタルプラスティックサージェリー イラストで見る拡大視野での臨床テクニック
【ページ】:132

キーワード解説:

単独歯における根面被覆術において、上皮下結合組織を併用した歯肉弁歯冠側移動術は、高い根面被覆率を得ることができる。フラップを歯冠側移動させるための術式としてGiovanni Zucchlli(ボローニャ大学教授)は、縦切開を用いたオープンテクニックを推奨している。なかでも、台形弁を用いたテクニックは術式がシンプルで適応範囲が広い。水平切開のためのマーキング後、近遠心に歯肉歯槽粘膜境を越える縦の切開線を設定する。この台形フラップの断端は術後、新しい歯間乳頭となる。切開後、フラップを剥離する。元々の歯間乳頭はフラップ縫合時に外科的歯間乳頭の受容床になるため、表層上皮を除去する。移植片を近遠心骨膜縫合で固定したのち、縫合を行う。フラップは遠心に牽引される傾向にあるため、近心から縫合を行うことが推奨される。また、フラップ断端の懸垂縫合をテンションフリーで行うために、フラップを歯冠方向に牽引しながら根尖方向から順に縫合する。