キーワード
キーワード解説:
摂食障害とは、食べること=摂食やその関連行動が持続的に損なわれ、発症すると多様な症状が現れて、心身の健康や社会的機能に支障が生じる病気で、神経性やせ症、神経性過食症、過食性障害に大別される。その発症や経過には、強いストレスやトラウマ、併存する精神障害などの精神的要因が大きく関与しているため、精神疾患に位置づけられており、社会文化的な影響を大きく受ける病態(culture-bound syndrome)といわれている。現代においては子どもから中年期にわたる「よくある病気(common disease)」となり、男女差は約1:10で、若い女性に多発するが、近年は体型を気にする男性が多くなったことも影響して男性にも増加中。
歯科領域で大きく関係する症状としては、酸蝕症、非定型的なう蝕、tooth wear、重症・多発性のう蝕が挙げられる。その他、舌の乳頭萎縮、味覚鈍麻、舌痛、口唇の亀裂や口角炎、耳下腺の腫脹などの口腔内外にも症状が現れる特徴がある。