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METZアプライアンス

【読み】:メッツアプライアンス
【英語】:METZ Appliance
【書籍】: QDT 2017年2月号
【ページ】:118

キーワード解説:

 METZアプライアンスは、米国・オハイオ州の歯科医師James E. Metzが考案した、睡眠時無呼吸低呼吸症候群の改善のために用いられる口腔内装置の一種である。METZ アプライアンスは下顎を前方に牽引し、また咬合を挙上することで気道の閉塞を抑制し、呼吸状態を向上させる。前方牽引量の調整ができ、かつ口腔内容積を極力侵害しないような配慮がなされている。また、適正な牽引量・咬合高径は患者個別の状況により異なるため、セファログラムにより気道の状態の確認を行いながら調節する。これをタイトレーションとよぶ。
 METZ アプライアンスは、(1)上・下顎トレイ、(2)開口防止装置(ball hook)、(3)咬合挙上部、(4)伸縮構造装置(telescopic hardware)、の4つの構成要素からなり、上・下歯列をトレイで覆い、それぞれが伸縮性のある金属製アームで接続されている。固定接続ではないため顎の開口・側方運動に対する自由度は確保されている。