キーワード
キーワード解説:
乳歯列期において永久歯は歯槽頂部から少し離れた歯槽骨内で徐々に形成される。ある程度歯として完成された状態で、歯根の形成とともに萌出する。永久歯には歯の形成が行われる場所から歯槽頂部まで萌出を誘導する道標が存在する。
この構造は導帯管(どうたいかん)と呼ばれ、歯科用CBCTで歯嚢の先端から歯槽頂部までの連続する管状構造物として描出される。そのため、導帯管は歯の萌出と密接に関係しており、萌出障害を示す永久歯の導帯管は狭窄、彎曲していることが多い。歯牙腫の存在は後継永久歯の萌出障害をもたらすことが多いが、その理由は導帯管内に歯牙腫が発症することが一因である。