キーワード
キーワード解説:
根管治療における医原的偶発症のなかでもパーフォレーションは、多くの場合、ポスト形成や根管探索時のエラーに原因があると言われている。これらを予防するには、以下のような配慮をする必要がある。
エックス線的診査・歯根の触診から、エックス線写真上で天蓋までの距離をおおよそ計測しておく。
切削用バーを口腔内で試適し、天蓋除去後はバーを押さずに引く操作を加える程度にする。
根管内器具操作では潤滑剤を使用し、ファイルにプレカーブを付与して90°以上器具を回転させない。
ポスト形成が必要な場合は低速コントラを使用し、とくに湾曲根管ではサイズが大きなピーソーリーマーは使用しない。
基本的にガッタパーチャはプラガーなどで加熱して除去し、根管内壁の切削は最小限に行う。