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キーワード

口呼吸

【読み】:こうこきゅう
【英語】:mouth breathing
【書籍】: ザ・クインテッセンス 2017年 5月号
【ページ】:49

キーワード解説:

 口呼吸とは鼻呼吸が行えず、あるいはその割合が少なく、長時間にわたって口で呼吸すること。小児の基本的な呼吸様式は鼻呼吸で、口は補助的な役割を演じる。鼻の機能は呼吸だけでなく嗅覚、加温・加湿、除塵機能があり、何らかの原因で鼻閉が生じると、一時的に口呼吸を行うことになる。アレルギー性鼻炎などで慢性的に鼻閉が続くと、長期間の口呼吸の継続により口呼吸が習慣化していく。また、アデノイドや口蓋扁桃肥大などの鼻咽腔の形態的な通気障害でも口呼吸が惹起されると考えられる。常態的に口呼吸を行うと、気管や肺に直接外気が流入し、炎症が絶えず惹起され、慢性的なアデノイドや口蓋扁桃肥大、アレルギー性鼻炎などを引き起こすと考えられる。また、日常的な口呼吸は慢性的な口腔乾燥を引き起こし、唾液の機能低下から重症う蝕や重度歯周疾患を引き起こす可能性がある。これらの免疫・炎症性反応だけでなく、近年では睡眠時無呼吸症候群や集中力低下といった弊害に関する報告もある。