キーワード
キーワード解説:
経口補水液とは、食塩とブドウ糖を水に溶かしたものをいう。熱中症、下痢、嘔吐、発熱などによって脱水症を起こした際に、水分と電解質を効率よく補うために用いられる。糖質は水分の吸収を速めるために添加されており、WHOの2002年のガイドラインによれば、塩分(ナトリウムイオン)濃度0.45%、糖質濃度1.35%の経口補水液が吸収率が高く望ましいとされている。経口補水液はすぐれた機能を持つ一方、脱水症予防のために常飲する場合には、添加された糖質がう蝕の原因となる。また、市販の経口補水液には酸味料が添加されており、酸蝕症の原因ともなりうるため注意が必要である。