キーワード
キーワード解説:
直径が10億分の1メートル程度(ナノメートル程度)の管状の物質の総称。近年、インプラント材料にナノテクノロジーを応用し、従来にない新しい機能性を見出そうとする研究が盛んにすすめられており、チタン表面に安価・容易な方法で「酸化チタンナノチューブ(TNT)」を合成し、この構造制御によって新規インプラント材料の開発が期待されている。
ペニシリンなどの抗菌薬をナノチューブに挿入した際に、骨芽細胞の増殖が促進されたという報告もあり、将来的には特定の全身疾患を有する患者におけるインプラントの予後改善に寄与する可能性を秘めている。