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バリュー・コンバージョン・システム

【読み】:ばりゅー・こんばーじょん・しすてむ
【英語】:value comversion system
【書籍】: QDT 2017年 8月号
【ページ】:43

キーワード解説:

 バリュー・コンバージョン・システムとは、山本 眞氏(歯科技工士、M. YAMAMOTO CERAMISIT’S INC.)が1991年に開発した歯科用陶材のシステム。「QDT」誌上では1991年1、2月号(16巻1、2号)に掲載の「天然歯色調表現上の新しい色調概念とバリュー・コンバージョン・システムについて(1)(2)」が初出となる。本システムは、「1つのシェードの明度違い」(同じA2シェードであっても、明度だけが異なるような歯)に対応するために開発されたものであり、色調を変えずに明度だけを高めることができる「バリュー・プラス陶材」(松風、現在製造中止)を中心に構成されていた。一般的に、同じシェードで明度だけをコントロールしようとして不透明度の高い陶材を使用すると色調全体が薄くなるため、下地のシェードを暗くして対応するといった煩雑な工程が必要となるが、本システムではバリュー・プラス陶材をデンティン色陶材に混和するだけでよく、利便性の高さがアピールされていた。