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口呼吸症候群

【読み】:こうこきゅうしょうこうぐん
【英語】:mouth breathing syndrome
【書籍】: nico 2017年 10月号
【ページ】:35

キーワード解説:

 口呼吸症候群とは、口で呼吸をする習慣により引き起こされる疾病や、健康への悪影響の総称。その内容は多岐にわたり、のどや扁桃周囲の乾燥が引き起こす細菌感染やアレルギー疾患、また閉塞性睡眠時無呼吸症候群とそれにともなう集中力の低下、顔面軟組織形態異常のほか、歯科に関連するものとしては、唾液の機能低下がもたらすう蝕・歯周疾患リスクの増大、口唇閉鎖力と舌圧の不均衡を原因とする歯列咬合異常など、多くの疾病や健康リスクの因子となることが指摘されている。現在口呼吸は増加傾向にあり、小学生に至ってはその65%に生じているという報告もある。口腔機能や身体の成長に深刻な影響を与えるとして、小児医療ではとくに問題視されている。原因としては、アレルギー性鼻炎や扁桃肥大なども挙げられるが、そのほかに、口腔周囲筋の筋力上昇が歯や骨格の成長と同期せず停滞することによって起きる口腔機能不全も大きな要因であることが明らかになっている。