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下顎総義歯の吸着メカニズム

【読み】:かがくそうぎしのきゅうちゃくめかにずむ
【英語】:mechanism of mandibular suction effective denture
【書籍】: 下顎総義歯吸着テクニック ザ・プロフェッショナル
【ページ】:14

キーワード解説:

 下顎総義歯の吸着メカニズムとは、阿部二郎氏(東京都開業)が提唱する下顎総義歯の吸着に必要な要素。すなわち、(1)レトロモラーパッド部の義歯床内面と粘膜面の密着封鎖〔一次封鎖〕、(2)レトロモラーパッド上での封鎖〔二次封鎖〕、(3)後顎舌骨筋窩部の代償性封鎖、(4)舌下ヒダ部の内外側二重封鎖、(5)唇側の内外側二重封鎖、(6)頬側の内外側二重封鎖、の6点を得ることで下顎総義歯の吸着が得られるとするもの。この状態を得るためには、阿部氏の考案によるレトロモラーパッド部の枠を抜いたフレームカットバックトレー(YDM,モリタ)を用いて無圧的に閉口機能印象採得し、上記の6要素が得やすい形態の個人トレーを製作・使用して精密印象採得を行うことが基本となる。