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Morphology Driven Preparation Technique (MDPT)

【読み】:もるふぉろじー・どりぶん・ぷれぱれーしょん・てくにっく(えむでぃーぴーてぃー)
【英語】:Morphology Driven Preparation Technique (MDPT)
【書籍】: ジャパニーズ エステティック デンティストリー 2018
【ページ】:124

キーワード解説:

 接着性間接修復における新しい窩洞形態の形成法。従来の窩洞形成の考え方は現代の接着の術式に合わなくなっているため本法が提唱された。本法では、窩洞のマージンが最大豊隆部に対して歯冠寄りにくる場合は、軸面に連続的に形成したマージン(hollowシャンファーと凹面べベル)が外形となる。一方、マージンが最大豊隆部に対して根尖寄りにくる場合は、1.2mm幅のバットジョイントを、隣接面と軸面に形成する。また、咬合面の形成は溝や角度をつけず解剖学的形態に沿ったものとする。咬頭周囲のマージンのショルダー、咬合面の溝、ピン孔の形成は避ける。これらの原則により、(1)接着性能が高まる、(2)象牙質の露出を最小限にできる、(3)硬組織を最大限に保存できる、(4)窩縁斜面の形態が審美性を良好にし、歯質と修復物との境目における色の調和が高まる。本法は接着性セメントを使うすべての修復症例において効果的に適応できる。