キーワード
キーワード解説:
一般の歯科医院にも普及が進むCBCT。日本ではインプラント治療や歯内療法などにおける画像診断に用いられることが多いが、その撮影したCT画像データを放射線専門医に送信し、顎顔面領域の病変をスクリーニングしてもらい、その情報を患者にフィードバックすることで、患者の全身の健康にも寄与しようという取り組みが、CTスクリーニングである。スクリーニングすることで、たとえば上顎洞粘膜の肥厚や腫瘍、嚢胞(未萌出歯の鼻口蓋管周囲の嚢胞)などが観察されるときがある。CTスクリーニングは日本だけでなく米国でもまだ取り組みが少ないとされているが、超高齢社会を迎え医療連携の重要性が叫ばれる日本においては、歯科医院や患者に新たな価値を提供するものになるかもしれない。