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内部吸収

【読み】:ないぶきゅうしゅう
【英語】:internal root resorption
【書籍】: 検証MTA
【ページ】:117

キーワード解説:

 内部吸収は、外傷、う蝕、歯周病、有髄歯形成時の火傷、水酸化カルシウム製剤の使用、バイタルルートリセクション(生活歯根切断)、アナコレーシス(血行感染)、矯正治療、クラック、正常歯髄の特発性異栄養性変化など、さまざまな原因により発生するとされているが、そのなかでも外傷によるものが多いと報告されている。また、内部吸収には一過性タイプと進行タイプがあり、一過性タイプでは過度の吸収に至ることは少なく、歯髄や象牙細管に細菌の侵入が起こった場合に進行タイプへと変化すると、述べられている。侵襲を受けた歯髄に対して治療を行わないと、歯髄腔は炎症性線維組織で満たされ、やがて壊死へと移行し、根尖病変を発生させる。歯髄腔内での吸収は、単球から分化した破歯細胞によるものであるが、最近の研究では、歯髄内に存在し、破骨前駆細胞として機能する可能性を有している樹状細胞の関与も考えられている。