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受動的萌出不全

【読み】:じゅどうてきほうしゅつふぜん
【英語】:altered passive eruption
【書籍】: ザ・クインテッセンス 2018年 3月号
【ページ】:146

キーワード解説:

 歯は本来、咬合平面に達するまで歯軸に沿って移動する(能動的萌出)とともに、歯-歯肉境も根尖方向にセメント-エナメル境付近まで移動する(受動的萌出)。
 受動的萌出不全とは、この受動的萌出が適正に進まず、歯肉辺縁が歯冠側寄りに位置している状態のことである。発生率は12.1%といわれ、原因は不明であるが、厚い歯根間部の歯槽骨が認められる。
 この特徴として、歯肉辺縁が歯冠側寄りに位置し、歯冠を覆うことで歯冠長が短く見えることで、歯の審美的形態が損なわれるガミースマイルの原因となることもある。また、骨縁上に深いポケットが生じるため、清掃性が低下し、歯肉の炎症やう蝕の一因となる場合がある。