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両側歯間乳頭弁移動術改良法

【読み】:りょうそくしかんにゅうとうべんいどうじゅつかいりょうほう
【英語】:modified double papillae flap technique
【書籍】: ザ・クインテッセンス 2018年 6月号
【ページ】:89

キーワード解説:

 両側歯間乳頭弁移動術改良法は、歯肉弁歯冠側移動術の審美的有意性と、両側歯間乳頭弁移動術における軟組織の厚さおよび角化歯肉幅の増加という、双方の利点を兼ね備えた、単独歯の歯肉退縮に対する新しい外科的アプローチである。歯間部斜切開と隣在歯歯肉溝内切開により外科的乳頭を形成し、歯肉弁を歯冠側へ移動する際、上皮を除去した解剖学的歯間乳頭上へ外科的乳頭を正確に位置づけることで、歯肉弁の露出歯根面近遠心歯間部への固定と血液供給を促進するとともに、色調と厚さの調和した自然な歯肉辺縁外形の再形成が促される。また、歯肉退縮基底部にV字型切開を加えて上皮を除去し、互いを断続縫合することで、露出歯根面の被覆のみならず、角化歯肉幅の増大も期待できる。