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生物学的比率

【読み】:せいぶつがくてきひりつ
【英語】:biologic ratio
【書籍】: Quintessence DENTAL Implantology 2018年 No.6
【ページ】:32

キーワード解説:

 2006年に野澤らが報告した、インプラント周囲の軟組織形態を長期的に維持するための臨床指標。インプラント周囲軟組織の形態は、術後管理におけるメインテナンスの効果的な継続、軟組織形態の維持、軟組織が及ぼす骨への影響など、長期予後とかかわりをもつ重要な要因である。

 上記の報告では、この軟組織についてインプラント頬側縁上粘膜の高さと幅の長さに注目し、臨床例で計測した。その結果、すべての症例で幅のほうが高さよりも長く、平均の高さは2.17mm、幅が3.44mmで、高さと幅の比率は1:1.58であった。この結果から、インプラント周囲軟組織の高さと幅の比率には一定の法則性があるものと考え、この比率をインプラント頬側縁上粘膜の生物学的比率(Biologic Ratio)とした。