キーワード解説：

　商品を販売した際に用いられる「保証」は、法律的には、売主が責任を負うのは商品を買主に引き渡した時点までである。ただ、商品を引き渡した時点で、商品に目に見えない不具合が存在して、そのことが原因で後になって商品が故障したりすることがある。その原因が引き渡した時点より前に存在した不具合にあるのか、その後に新たに生じた不具合にあるのかをはっきり区別することはできない。そこで売主は、商品を引き渡したときから一定の期間を定め、期間内の故障などは、引き渡した時点より前に存在した不具合によるものとみなして、売主の責任でその修理や交換をする旨を約束している。
　しかし一般的にインプラント治療で用いられる「保証」は、引き渡した時点より前に存在した不具合に対する責任を超え、むしろより積極的に、引き渡した後に新たに生じた不具合にも責任をもつとの意味を有している。法律的な意味の保証ではないことは明らかである。