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根尖外科

【読み】
こんせんげか
【英語】
root-end surgery
【書籍】
マイクロデンティストリー YEARBOOK 2019
【ページ】
51

キーワード解説

 外科的再治療を表す表現としてapicoectomy(根尖切除術)という言葉があり、これは長く用いられてきた表現であるが、現代歯内療法学ではroot-end surgery(根尖外科)という表現に置き換えられるようになった。apicoectomyとは、「尖端部の」を表す「apico-」と、「切除術」を表す「-ectomy」という言葉からなる。医科・歯科を問わず、切除術の基本は病巣を取り除き、必要な場合は予防的に周囲を掻爬する処置であり、腫瘍や嚢胞摘出はそのように対応する。しかし根尖病変で感染源がどこかに残っている場合、apicoectomyという表現では行うべき処置内容のすべてを表現することができず、場合によっては術者や患者に誤解を与えかねない。そのため米国歯内療法学会(American Association of Endodontists)ではroot-end surgeryという表現を用いており、その大枠のなかにroot-end resection、root-end preparation、root-end fillingという具体的な処置内容を組み入れている。