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コンタクトスポーツ

【読み】
こんたくとすぽーつ
【英語】
contact sport
【書籍】
nico 2019年 5月号
【ページ】
18

キーワード解説

 コンタクトスポーツとは、競技者間の接触のある競技のこと。接触の度合いによって、1)フルコンタクト、2)セミコンタクト、3)リミテッドコンタクト、4)ノンコンタクトの4段階に分類される。
 フルコンタクトは、力を抑制せず相手選手に直接接触する形式の競技で、ラグビー、アメリカンフットボール、レスリング、柔道などが代表的なものである。セミコンタクトは、力を抑制したうえで、相手選手に直接接触する形式の競技で、カンフー、テコンドー、剣道などがある。リミテッドコンタクトは、相手選手と接触することもあるが、基本は距離を置く競技で、バスケットボール、野球、サッカーなど。ノンコンタクトは、相手選手と直接接触しない競技で、テニス、卓球、バトミントン、バレーボールなどである。
 コンタクトスポーツでは、競技中の事故により歯を傷めるケースが多く、とくにフルコンタクトの競技では外傷予防のためのマウスガードの装着が義務付けられるなど、競技ごとに規定が設けられている。
 しかし実際には、フルコンタクト競技に限らず、ノンコンタクトの競技においても、味方選手、用具、床などとの接触によって歯を傷める事例が数多く発生していることから、歯科ではさまざまな競技におけるマウスガードの装着を奨励し、啓発活動に努めている。