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マルチマテリアル3Dプリンティング(3-D-MMP)

【読み】
まるちまてりあるすりーでぃーぷりんてぃんぐ(すりーでぃーえむえむぴー)
【英語】
multi-material 3D printing(3-D-MMP)
【書籍】
QDT 2019年 5月号
【ページ】
73

キーワード解説

 米・Stratasys社が特許取得済みのPolyjetテクノロジーを使用して開発した3Dプリンティングの方法であり、2014年以来、マルチマテリアル3Dプリンターが同社により提供されている。本法では1つのプリントヘッドを介してさまざまな材料が造形プラットフォームに直接塗布される。マルチマテリアル3Dプリント1回の造形工程で、異なる機械的特性をもつ6つの素材と最大360,000色の混色を同時に塗布するオプションもある。ただし現在では、この技術はフォトポリマーのみに限定されている。歯科分野における本法の将来的な用途としては、異なる材料で作られた多層人工歯の構築が考えられる。歯牙構造データベースを用いてクラウンやブリッジのために天然歯の多層構造をコピーし、生成されたデータを積層造形に使用することが可能である。それにより、天然歯と同様の審美的再現が達成されうる。