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細胞診検査

【読み】
さいぼうしんけんさ
【英語】
cytodiagnosis
【書籍】
nico 2019年 6月号
【ページ】
41

キーワード解説

 細胞診検査とは、異常が認められる部位の組織をこすって細胞を採取し、顕微鏡で観察する検査。おもにがんの検査に用いられ、歯科では口腔がんの簡易検査として実施されている。細胞診検査は、病状がごく初期の場合などには陰性の結果が出ることもあり、検査後の経過観察が欠かせないという弱点もあるが、たとえば婦人科ではこの検査が一般化して以来、子宮頸がんの早期発見率が上がったなどの実績のある検査方法である。国内の口腔がんによる死亡率が欧米の2.5倍ともいわれるなか、早期発見率の向上に向け、歯科でも細胞診検査の普及が急務となっている。