1本インプラント維持型オーバーデンチャー
- 【読み】
- いっぽんいんぷらんといじがたおーばーでんちゃー
- 【英語】
- 1-implant overdenture
- 【書籍】
- インプラントの迷信と真実
- 【ページ】
- 92
キーワード解説
1本のインプラントで上部構造を維持するオーバーデンチャー(以下、1-IODと略)のこと。1993年にCoedioliらにより初めて応用されたとされる。彼らは安価な費用で製作可能な一案として、下顎正中に1本インプラントを埋入してボールアタッチメントによる維持を有する1-IODのコンセプトを発表し、その後の前向き研究による5年生存率は100%であったとした。その他にも多くの1年以上の観察期間を有する研究で、1-IODのインプラント生存率は100%と報告されている。しかしながら、即時負荷を与えたケースでは術後1年目までに18%のインプラントが喪失したとの報告もあり、1-IODに関しては、あえてリスクを負って即時負荷を与える必要はないと考えられる。