インプラント周囲疾患の新分類
- 【読み】
- いんぷらんとしゅういしっかんのしんぶんるい
- 【英語】
- classification of peri-implant diseases
- 【書籍】
- 21世紀版 インプラントのための重要12キーワード ベスト240論文
- 【ページ】
- 172
キーワード解説
2017年に開催された米国歯周病学会およびヨーロッパ歯周病学会共催のワークショップにおいて、これまで明確な分類がなされていなかったインプラント周囲疾患についての分類が新たに提唱され、インプラント周囲炎の定義およびリスクファクターが明確にされた。大きな着目点として、角化粘膜の必要性とベースライン評価が挙げられる。
インプラント周囲角化粘膜の存在については、インプラント周囲の長期的健康維持に対する効果についてのエビデンスは不足しているものの、プラーク除去における患者の快適性および容易さについては有益である可能性があると言及された。
ベースライン評価については、インプラント上部補綴装置が装着された後、ベースライン時のエックス線撮影とプロービングデプス測定を行うことが推奨されることが明記された。