専門情報検索 お試し版

後ろ向きコホート研究

【読み】
うしろむきこほーとけんきゅう
【英語】
retrospective cohort study
【書籍】
Quintessence DENTAL Implantology 2019年 No.4
【ページ】
116

キーワード解説

 後ろ向きコホート研究は縦断研究(longitudinal study)の1つで、特定の条件を満たした集団(コホート)を対象にして診療記録などから過去の出来事に関する調査を行う研究手法を指す。
 対象となった集団の特定の「要因」と、ある病気の発症や治療経過など「複数のアウトカム」との関連について分析することができる。 既存の診療データを用いることから、介入研究や前向きコホート研究と比較して研究費や期間がかかりにくく、研究倫理審査を通しやすいという利点がある。一方、測定計画などを詳細に事前調整していないため、測定精度が相対的に低くなる傾向にある。また、測定していない要因については解析することができないなどの欠点もある。