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ブラックライト

【読み】
ぶらっくらいと
【英語】
black light
【書籍】
QDT 2019年 7月号
【ページ】
24

キーワード解説

 ブラックライトとは、波長315~400nmの不可視光(紫外線)を放射するライトのことである。従来の蛍光管の発光原理を用いた製品が多いが、紫外線LEDを用いた製品も近年では登場している。用途としては、蛍光インクに照射することによる視覚効果の発現や紙幣の真贋判定、ある種の細菌、ビタミンの探索や美術品、工業製品の探傷作業などが挙げられる。歯科領域においては天然歯および歯冠色修復材料に含まれる蛍光性物質の蛍光を励起させ、その蛍光写真を撮影する用途に用いられるが、ブラックライトが発する紫外線のエネルギーおよびスペクトルが自然に存在する太陽光のそれとは異なること、またブラックライトはわずかに可視光(青や紫)を発し、写真にその色も写り込むことから、ブラックライトによって撮影された蛍光写真は真に歯の蛍光のみを捉えたものではない点に注意が必要である。