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大口蓋孔

【読み】
だいこうがいこう
【英語】
greater palatine foramen
【書籍】
ザ・クインテッセンス 2019年 7月号
【ページ】
156

キーワード解説

 大口蓋孔は大口蓋神経ブロックの目印となる孔である。大口蓋孔は翼口蓋窩から下方に続く大口蓋管の骨口蓋への開口部で、大口蓋神経・動静脈が通過する。大口蓋管は上顎骨の大口蓋溝と口蓋骨の大口蓋溝により形成され、その先にある大口蓋孔は骨口蓋へ前下方に斜めに向かって開くため、開口部の形態は長円形となる。
 また、骨口蓋のおおよそ前方2/3は上顎骨(口蓋突起)、後方1/3は口蓋骨(水平板)によって構成される。骨口蓋後方には水平に走る、上顎骨と口蓋骨の境界線が観察される。境界線を正中から外側方向にたどっていくと、大口蓋孔にたどり着く。