エピシル(R)口腔用液
- 【読み】
- えぴしるこうくうようえき
- 【英語】
- Episil(R) oral liquid
- 【書籍】
- 口腔外科 YEARBOOK 一般臨床家、口腔外科医のための口腔外科ハンドマニュアル’19
- 【ページ】
- 174、175
キーワード解説
がん化学療法および放射線療法により生じる口内炎に対しては確立した治療法がなく、症状にあわせた対症療法が主となっている。従来より含嗽および口腔ケア、消炎鎮痛薬、保湿剤などの粘膜保護、低出力レーザーなどが用いられているが、これらに加え、口内炎の予防・治療のための口腔粘膜保護材として近年欧米で使用されているのが「エピシル(R)口腔用液」である。本邦でも2018年4月の歯科診療報酬改定で特定保険医療材料として保険導入された。「エピシル(R)口腔用液」は、口腔内に適応されると数分以内に、少量の唾液と接触後、脂質成分の自己組織化によってゲル状の強固な生体接着保護膜を形成し、患部を物理的に保護することにより、口内炎の痛みを緩和する。その効果は8時間程度持続するとされる。