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精密触覚機能検査

【読み】
せいみつしょっかくきのうけんさ
【書籍】
口腔外科 YEARBOOK 一般臨床家、口腔外科医のための口腔外科ハンドマニュアル’19
【ページ】
127、128

キーワード解説

 歯科治療にともなう神経障害によって生じる痛み、しびれなどの感覚異常や、帯状疱疹、骨髄炎などによって生じる感覚障害や疼痛(三叉神経ニューロパチー)を診断するために、研修を受けた歯科医師がSWテスター(Semmes-Weinstein Monofilament)を用いて機能障害の有無や程度を評価する定量的検査で、2018年4月より保険導入された。歯科用のSWテスターは0.008g~2.0gの径の異なるフィラメント10本セットで、フィラメントの大きいものから暫時小さいもの、続いて小さいものから暫時大きいものを用いて感覚検査を行い、患側と健常側の閾値を調べる。検査後の治療は、患側と健常側を比較してSWテストで2段階以内の差であれば軽度の知覚低下と判断され、初期治療としてビタミンB12の経口投与を行い、定期的な検査で感覚の回復を観察する。2段階を超えた差がみられる場合は、より専門的な施設での検査や治療が必要となる。