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紅板症

【読み】
こうばんしょう
【英語】
erythroplakia
【書籍】
nico 2019年 9月号
【ページ】
15

キーワード解説

 紅板症とは、前がん病変として知られる口腔粘膜疾患のひとつ。赤板症、紅色肥厚症ともいわれ、舌、歯肉、その他の口腔粘膜に発生する。鮮紅色で表面は平滑であり、境界は明瞭なものが多くみられる。初発症状としては刺激痛が認められるケースが多い。紅板症の約50%が悪性化するといわれており、治療法としては外科的に切除することが望ましい。また、再発時の早期発見のために、治療後にも経過観察を行う必要がある。