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通信機器を取り巻く電磁波環境

【読み】
つうしんききをとりまくでんじはかんきょう
【英語】
electromagnetic wave environment surrounding communication equipment
【書籍】
Quintessence DENTAL Implantology 2019年 No.5
【ページ】
137

キーワード解説

 暮らしのなかにおいて、スマートフォン、携帯電話、無線LAN、ICタグなどの電波を利用した機器が広まっている。電波に関するさまざまな研究の結果、生体が非常に強い電波に曝露した場合、刺激作用と熱作用を生体に及ぼすことがわかっている。そのため、日本においては総務省が身の回りにある電波を生じる通信機器について電波防護指針を示し、安全管理が行われている。一般的に使用する通信機器は、基準値(50倍の安全率)を定めて規制される。
 しかし、欧米では「成長期の子どもは通信機器の環境から遠ざけるべき」と問題視しており、通信機器の電波の影響を抑えるため、次のような6項目のガイドラインが示されている。1)通信機器を身につけて移動することを避ける。2)使用時には通信機器を身につけない(とくに頭から離す)。3)使用時にはスピーカーモードにするかヘッドホンタイプのair tubeにする。4)使用しないときには機内モードにする。5)車、電車、エレベーターのなかで使用しない。6)寝るときには寝室に置かない。