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主機能部位

【読み】
しゅきのうぶい
【英語】
main occluding area
【書籍】
QDT 2019年 9月号
【ページ】
30

キーワード解説

 主機能部位とは、咀嚼初期の食物粉砕時に中心となって機能する部位を示す語。この概念は、1996年に加藤らによって日本顎口腔機能学会誌に発表された。その55%は上下第一大臼歯間に存在し、さらに上顎第一大臼歯と下顎第二大臼歯間での場合も加えれば約75%となる。また、主機能部位の88%は機能咬頭内斜面どうしの咬合接触関係である。
 加藤らの実験研究によれば、主機能部位であった第一大臼歯に咬合関係不適修復物が装着されると、主機能部位はより緊密な咬合関係のある歯に移動してしまうこと、さらにその第一大臼歯に再度修復物を装着して、適正な咬合関係を回復させると、主機能部位は復位することが確認されている。