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ディープマージンエレベーション

【読み】
でぃーぷまーじんえれべーしょん
【英語】
deep margin elevation
【書籍】
QDT 2019年 9月号
【ページ】
44

キーワード解説

 深い縁下う蝕に対して、歯周組織のマージンを窩洞の深さに対して再設定するのではなく、補綴装置のマージンを歯冠側に再設定するというアプローチ。この手法は、う蝕除去後に確実な防湿下で縁下にコンポジットレジンの積層を行い、補綴装置のマージンを新しく設定する。コンポジットレジンに沿って歯肉の再生が起こると推測されている。本法により縁下の修復材料表面に結合組織性付着は得られず、正常な付着組織を再構築することはできないが、長い上皮性付着と短い結合組織性付着による新しい概念の生物学的幅径を得られ、その歯周組織は健康かつ生体に許容されているといわれる。DietschiとSpreaficoにより「サービカルマージンリロケーション(cervical margin relocation)」として提唱され、のちにMagneとSpreaficoにより改称されたものである。