非う蝕性歯頸部歯質欠損
- 【読み】
- ひうしょくせいしけいぶししつけっそん
- 【英語】
- noncarious cervical lesion
- 【書籍】
- 歯科衛生士 2019年 10月号
- 【ページ】
- 34
キーワード解説
Tooth wearのなかで、歯頸部に限局して発生したものは、とくに非う蝕性歯頸部歯質欠損(Noncarious Cervical Lesion:以下NCCL)と呼ばれる。NCCLの主な原因として、アブフラクション、摩耗、酸蝕が挙げられている。口腔内では、この3つのうちどれか1つだけの原因が作用するということは実際にはないため、NCCLは複数の原因が同時に作用する多因子性疾患と考えられるようになっている。それぞれの原因が与える影響の大きさは、患者や歯ごとに異なり、ライフステージによっても変化するため、NCCLは多様な臨床像を示す。したがって、適切に対応するためには、各原因がどのように影響するかを理解しておく必要がある。